どうも、お久しぶりです。後藤です。
実は商業映画の現場に入らせていただいてまして、撮影で群馬県の伊参ってところに一ヶ月ほどいってました。
いろいろ滞ってましたが、今日はブログで変則ビブリオバトル的な書評リレーをやろうぜっていう企画を思い立ちまして、それについて書こうと思います。
ビブリオバトルとは
ビブリオバトルとは
「ビブリオバトラー」と呼ぶ発表者たちが、おもしろいと思う本の魅力を5分間で紹介しあう。「読みたくなった」と思った聴衆の投票数で勝敗が決まる。2007年に京都大学の研究室で始まり、広まった。「ビブリオ」は「本」の意味で、「戦い」の「バトル」と合成した言葉で、知的書評合戦と呼ばれることもある。
ーーコトバンクより
これをブログでやりたいなと。
まず最初のメンバーが好きな本の書評を書き、次のメンバーが前のメンバーが書いた書評を読んだうえで、関係する本を紹介します。それを繰り返していき、リレー形式で書評を書いていく。
そんな感じの企画案です。
細かなルールとしては、
1.前の人の書評を読んだうえで、それにどこかしらで関連する本の書評を書くこと
(こじつけでも可)
2.自分が読んだことのある本の書評を書くこと
今のところ、この二点のみです。
目的としましては、
普段自分が読まないジャンルの書評を読んで興味を持とう
っていうありきたりなものです。
企画に至った経緯
前述しましたが、私は商業映画の製作現場に携わらさせていただいていました。
映画製作の手順として、プリプロダクションという段階があります。実際に撮影する前の準備期間みたいなもんですな。脚本を具体的に映像に直すために、どんなロケーションでどんな小道具を使うかを考え、用意、手配します。そこで私がやっていた仕事は、脚本上で起こっていることは、リアルであるのかの検証や調査です。今回は泥棒の映画だったので、実際の泥棒がどういう日常を過ごし、どういう服装で、また、どういう手口で犯行を行い、何を考えて逃走するのかを調査しました。
その過程で、私(上司も同じ考えで、そうするような指示をいただきましたが)は、
ネットを多用せず、あえて図書館で本を借りて調べる
という手段をとりました。
なぜか
ネットで気になることを調べると、効率的に答えを導き出すことができます。
ですが、求めている情報しか手に入りません。
逆に、読書によって特定の情報を求めようとすると、遠回りになってしまいますが、求めている情報とは別に、求めているものの周辺の余計な情報がたくさん手に入ります。
創作のための調べ物をする上で、その余計な情報というのが案外役に立つんですよ。
例えば、泥棒の服装について調べていたら、それに関連して、普段どのような生活を送っていて、犯行の前にはどのようなことを考えて下見をしているかまで知ることができました。
これらの関連情報は、そのときすぐに必要としていたものではありませんでしたが、台本や演出を考えさせるきっかけになった(なってたはずだ)し、そのような余計な情報(要は裏設定)の積み重ねで映画自体が豊かになっていくんだなと感じました。
そういう経験をしたこともあって、本って面白いなって(小並感
じゃあ勝手に読んでりゃいいじゃんって話なんですが、人からおすすめされないと自分が好きなジャンルの本しか読まないじゃないですか。
未知の知識、ジャンルに触れてみたい
記事を読んだひとにとって、そういうきっかけになれば、さらに面白いのかなと思い、ブログでやろうという結論に至りました。
読書のはなし
上に書いたのは創作をする上での話でしたが、私は現代社会を生きていくうえで、
余計なものがあればあるほど人生が豊かになる
と思っています。
正直、本なんて読まなくても生きていけます。それは映画や他の芸術だってそうです。
必要な情報だけを摂取して、あとは頭使わずに生きることも可能です。
全く苦労せずに、好きなものの好きな部分だけ摂取するのは簡単です。youtubeってそういう動画が多い気がします。手軽な娯楽が欲しければ、そういう動画を何も考えずに見てるだけで、暇はつぶせますよね。
でも、それって人間らしいんですかね。物質的には豊かかもしれないけど、本質的に豊かであると言えるんですかね。
読書することは、多少の苦労も伴うし、好きなことだけを摂取するのは困難です。 しかし、あるテーマの本を読むとき、そのテーマに伴って、余計な情報が沢山手に入ります。その余計な情報を積み重ねていくことが、自分の世界を広げるってことじゃないんですかね。
自分が興味があることを入口に、全く未知の知識に触れる。そういうきっかけになるものが本を読むということではないのでしょうか。
その、そもそもの入り口を広げるためのこの企画なんです。
ということで、まず私が田邊さんのブログの過去記事から引用し、その書評に関連する(こじつけて)書評を書こうと思います。そして、とりあえずリレーは田邊さんに投げます。
それを見て、面白ければなんとなーく続けていただければと思います。
お疲れさまでした
(了)