Jeepers Creepers

眠れない夜を、語り明かせるシェアハウス

漫画の話 あっ、ぼっち・ざ・ろっく!2巻発売おめでとうございます

 

 

どうも、ムラサ......

 

です。

 

漫画の話書きたいということで書きます。

 

 

本題だけ読んでくれ

上二つはどうでもいい

 

 

 

 

 

 

漫画の思い出

 

 

僕はめちゃくちゃ漫画を読みます。

 

小学生のころ父親が買っている月刊少年マガジンを読んでいたので、ジャンプとかに載っている一般によく知られる漫画とはしばらく縁がなかったです。

少年誌と言いつつ、内容は全然少年向けではなく、父親が買っている時点でお察しだと思いますがおっさん向けです。

 

 

当時、連載していたもので特に好きだったものを抜粋

 

アライブ-最終進化的少年-

原作:河島正/作画:あだちとか

一番好きだった漫画。アニメ化の話が持ち上がったときは嬉しかったが、なんか流れちゃってめちゃくちゃ凹んだ。

 

 

パンプキン・シザーズ

著:岩永亮太郎

攻殻機動隊が好きだったから、似たような雰囲気を感じて好きになった。

 

 

遮那王義経 源平の合戦

著:沢田ひろふみ

歴史漫画ってなんかゴツい画風が多い印象があったけどこれすごくポップで読みやすかった。

 

などなど、上記は僕が月マガを読み始めたころにはすでにストーリーは中盤くらい。小学生の頭で何にも予備知識なくても、漫画を読むこと自体が面白くて読んでいました。

 

一から読んでいたのは

 

バイキングス

著:風童じゅん

僕の中で自転車漫画といえば「弱虫ペダル」よりもこれ。てか弱虫ペダルの設定知ったときに「バイキングスじゃん」って思った。ちなみに打ち切りっぽい終わりかた。全8巻。

 

 

ノラガミ

著:あだちとか

アライブの作者さんなので、ふつーに読み始めた。アニメは二期まで。

アライブもやってくれ...と切に願う。

 

 

四月は君の嘘

著:新川直司

新川先生は「冷たい校舎の時は止まる(著:辻村深月)」のコミカライズをまず読んでいたので、絵柄同じなのにテイストがすげぇ変わったなと驚いた。

めちゃくちゃハマった。

アニメより原作派だが、アニメもちゃんと追ってた。OPは解釈違いだった。

原作最終回までの流れが美しすぎて、アニメでこれいけるかぁ?と思ってたら、最終回の要のシーンで電波障害が発生し、ブチ切れた思い出がある。

 

 

修羅の門 第弐門

著:川原正敏

無印および修羅の刻シリーズ(源義経編まで)は父親の集めた単行本で履修済み

一番好きな技は“裏蛇破山 朔光”

 

四月〜やノラガミあたりは結構大衆受けするというか、ちゃんと少年漫画じゃんって感じがある。

他にもいっぱいあるけど長いので割愛。

まぁ僕の漫画の原体験はこんな感じです。

 

難儀なことに僕が好きになる漫画はどうにも長続きしないモノが多く、有り体にいえば一年持たずに打ち切られることもしばしば。

月刊誌だから供給スパンが長く、突然の「え、もう終わり!?」感がすごい。

 

これも月刊少年マガジンで連載していたもので、「正義の禄号 (著:龍幸伸)」という漫画が大好きでした。

5、6話くらいで新キャラが出てきたりして、「お!これから新しい展開が!」と思ったらその翌月くらいに終わりました。

当時ガキだった僕は、単行本の売り上げがその漫画の存続につながるという世の中当たり前の仕組みを全く知らず、「え?なんで?全然話途中なのに終わったけど?」と、ただ困惑するだけでした。ちなみに単行本は1巻のみ。

次作である「FIRE BALL!」はそこそこ続いてこれはいける!野球漫画だし(?)とか思ってたら、終わりました。これは全5巻。

 

去年、ジャンプ+で読み切り「山田キキ一発」を描かれていて、約9年ぶりくらいに再会できたのはとても嬉しかった。

ジャンプ本誌にて絶賛連載中の「チェンソーマン (著:藤本タツキ)」そして、僕がめちゃくちゃ追ってるジャンプ+にて連載中「地獄楽 (賀来ゆうじ)」のアシスタントさんを務めていらっしゃるということで、そりゃあの画力は重宝するわと思いました。

 

 

今はこんな感じ

 

現在、僕は各出版社が提供しているwebサービスで連載されている漫画をスマホで読んでいます。

基本的に最新話は無料だし、一定期間全話読めたりするものもあり、読み逃しさえしなければ無料で漫画を読んでいけます。

僕は各出版社の漫画アプリを8つほど入れており、それぞれにお気に入り登録作品が大量にあって正直全部は読めていません。

漫画に限った話ではなく、現代はあらゆるコンテンツが供給過多。

僕がメインで使ってるニコニコ静画(アプリはニコニコ漫画)では、複数の出版社が漫画を掲載し(自社サービスへの誘導も兼ねて)、インディーズ作品まであるもんだからもういっぱいいっぱい。

面白いとか面白くないとかの評価以前に、無料な上に多すぎてもう消費者のキャパも興味も分散しまくっている。

 

ちょっとびっくりしたのは、ある漫画の最後のコマの脚注で「この漫画の存続はコミックスの売り上げにかかっています!」みたいなことが書かれていて、「おぉ...これダイレクトマーケティングってやつか...」と困惑した。

なんだったらその漫画のCMが深夜アニメの合間に流れて、「ひょっとしてCM打たれる漫画のなかにはピンチを迎えてるものがあるのでは...」と思ったりした。

Twitterでバズったやつを出版社が拾って爆死みたいなパターンがあったり、逆に商業連載中の作家さんがTwitterで1話を無料公開して販促したり、もう出版業界の打つ手は同情を誘うかマンパワーに頼るかになってしまっているのだろうか...

 

※ちなみに異世界転生が多過ぎとか言われてるけど、ヒロインのキャラゴリ押しのラブコメorギャグの方が異世界モノを含めて多い気がする。読んでる側としては刺さるものがあればそれで良い。

 

 

 

本題

 

なんかごちゃごちゃ書いた気がすっけど、そんなんどうでもいいんだ。

 

今からは、俺の好きな漫画を紹介して購入ページのリンク貼って、できたら購入してもらって俺の好きな作家さんの懐が少しでも温まったらいいなというターンだ。

なんぼ無料サービスで読めるからって、お金にならなきゃその作家さんの新たな作品が読めんことは事実。

アフィではない。本当にただの販促。

 

では一作目。

 

 

 

なんで生きてるかわからない人  和泉澄  25歳

著:あぬ

なんで生きてるかわからない人 和泉澄 25歳 1巻 (ゼノンコミックス)

なんで生きてるかわからない人 和泉澄 25歳 1巻 (ゼノンコミックス)

  • 作者:あぬ
  • 出版社/メーカー: ノース・スターズ・ピクチャーズ
  • 発売日: 2018/10/20
  • メディア: Kindle版
 

 

なんで生きてるかわからない人 和泉澄 25歳 2巻 (ゼノンコミックス)

なんで生きてるかわからない人 和泉澄 25歳 2巻 (ゼノンコミックス)

  • 作者:あぬ
  • 出版社/メーカー: ノース・スターズ・ピクチャーズ
  • 発売日: 2019/05/20
  • メディア: Kindle版
 


はい、これ2巻で完結します。

別に打ち切りとかではなく、2巻分のボリュームでぴったり終わる話。

おすすめするくせにまったく不敬なんですが、タイトルから察せる通り基本暗いです。

なんで生きてるかわからないとか思ったことない人は読まない方がいいです。多分イライラします。

もし気になったら作者のあぬさんのTwitterで冒頭が読めますので、そこから試すことをお勧めします。

 

あまりいうとネタバレになるので、ぼやかした紹介になりますが、何かこの主人公に劇的な出来事が起こって物事が前に進むとかそういうサクセスストーリーではないです。ずーっとジメジメしてるのを、ポップな絵柄でなんとかオブラートに包んでいるという印象です。

そしてこの主人公が女性であることはあまり考慮に入れない方がいいです。

なぜならこれはなんで生きているか分からない「あなた」をポップに表現したアイコンのようなものだから。

アマゾンのレビューで「女性なんだから結婚して主婦になれば?」とか、「作者は男性だと思う、考えかたが男」とか言われてますがそういうのは置いといて、まずあなたがどんな人間かを考えてから読んだ方がいいと思います。

 

例えば、

 

休日にネット眺めて一日が終わってる人

 

学校や会社に行きたくない人

 

他人との接し方が分かなくなってしまった人

 

将来のことや過ぎゆく時間を思うと怖気が走る人

 

ハッピーエンドはクソくらえだけど、バッドエンドを求めてるわけじゃない人

 

まぁ、解決(カタルシス)ではなく共感を得たい人におすすめと言った感じです。

 

個人的に肝だなと思うのは、この主人公は始めからなにもかも上手くいかなかった人間ではなく、大人になるにつれ自分が出来の悪い人間であることに気づき始めた人間だということです。

ちなみに僕は「これ俺ぇ!!」って千回心で叫びました。

 

はい、次

 

 

 

ストレッチ

著:アキリ

 

これは4巻で完結します。

打ち切りか?と言われると、ちょっとうーんって感じ。実際4巻分でもまとまった感があります。読者に解釈を委ねる部分が多いためあっさり終わったーみたいな印象を持たれるかもしれない。

 

ざっくりとしたあらすじ。

医大生のは紆余曲折あって、OLの慧子のもとで居候中。蘭はある理由からストレッチに凝っていて慧子にも勧める。蘭と慧子はストレッチを交えながら女二人の共同生活を送る。

 

ぶっちゃけ様々なアングルから女性のストレッチシーンを楽しむ漫画です。

ただ決して邪な思いだけではなく、普通にストレッチの知識は参考になるし、成人漫画も描かれる作者の精密なストレッチ描写はとても分かりやすい。

やはりエロを描ける人の画力はやばい。

 

ちょっとイロモノ扱いしすぎていますが、なぜこの二人は同居しているのか?がストーリーの根幹にあります。

ストレッチを交えつつその共同生活の謎と二人の人間性が紐解かれていく展開がじんわりと心に染み入ってくるのでヒューマンドラマとしても良い漫画です。

二人の軽快なやりとりの中で、ふとお互いのシリアスな事情を匂わせるその緩急は、決して突飛な展開で無理矢理物語を転がす類のものではなく、彼女らの生活に小さな兆しをじわじわもたらすような形で提示されるので、平凡で少しままならない日常を覗き見したい人にはおすすめです。

 

感想をぶちまけると、

 

慧子さんが好きで好きで好きすぎる。

 

この作者さん、ギャグのバランスとキャラの動かしかたが本当に上手くて、ストレッチと女二人暮らしでここまで読ませられるのはすごい。

平凡な人間を掘り下げるだけで面白くするのは並の作家にはできないことだと思う。ただ、すごいまったりしてはいるので、ガツンと来るような展開が欲しい人にはおすすめしないです。

 

アキリさんは現在、ヴァンピアーズ(サンデーGX連載中)というガッツリ百合漫画も描かれているのでそちらも興味があれば。

 

 

さて、そろそろ

 

疲れた人が読む漫画ばっかおすすめしてないか?


と、お思いになった方もいるでしょう。

 

そうだよ

 

はい、次

 

 

 

僕の妻は感情がない

著:杉浦次郎

僕の妻は感情がない 01 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

僕の妻は感情がない 01 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

  • 作者:杉浦 次郎
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2020/02/22
  • メディア: Kindle版
 

 

はいこちら、現在コミックフラッパーにて連載中で、単行本1巻がつい先日(2020/02/22)に出ました。

 

“今一番の激推し”

“バチクソ良いの一言”

 

調理と食器洗い機能だけの廉価版家事ロボット(中古)のミーナと、独り身サラリーマンのタクマとの疑似夫婦物語。

美少女ロボットと心を通わせるなんて何回擦られた設定だよって感じなんですが、徹底して無表情のミーナちゃんから何故か喜怒哀楽を感じる作者の表現力と圧倒的フェチズムの術中にハマればもう抜け出せはしない(実体験)。

ミーナちゃんの外観がけっこうロボロボしいのがまた素晴らしい。

 

そして主人公タクマの女慣れしてない上にロボットに恋をしてしまうという、十足飛びくらいのシチュエーションに悶えまくるキモさも見どころ。

ピュアっピュアすぎて、中学生かって思う。

 

ちなみに、作者の杉浦次郎先生のpixivにて、ネーム版が不定期に更新されているので、そちらで最新話までチェックするのも一興です。

連載版との細かな違いを楽しめます。

 

僕はKindle版と特典欲しさにメロンブックスにて紙本も購入しました。

 

Web版は

ニコニコ静画(漫画)、ComicWalkerほかにて掲載中。(一部エピソードがもう読めないので単行本で読もう)

ぜってー見てくれよな!

 

はい、ラスト

 

 

 

ぼっち・ざ・ろっく!

著:はまじあき

 

ぼっち・ざ・ろっく! 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

ぼっち・ざ・ろっく! 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

  • 作者:はまじあき
  • 出版社/メーカー: 芳文社
  • 発売日: 2019/02/27
  • メディア: Kindle版
 

 

 

ぼっち・ざ・ろっく! 2巻 (まんがタイムKRコミックス)

ぼっち・ざ・ろっく! 2巻 (まんがタイムKRコミックス)

  • 作者:はまじあき
  • 出版社/メーカー: 芳文社
  • 発売日: 2020/02/27
  • メディア: Kindle版
 

 

まんがタイムきららMAXにて連載中のガールズバンド4コマ漫画。

きらら系譜のガールズバンド4コマで言えば、偉大なるけいおん!がありますが、こちらのぼっち・ざ・ろっくを簡潔に説明すると

 

けいおん!オルタ

 

Twitterで使いやすそうな画像製造機

(というか公式Twitterが供給済み)

 

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「陰キャならロックをやれ!!」

というキャッチフレーズのもと現れた本作。

 

主人公後藤ひとり(画像の子)は、友達が一人もおらず、まともにコミュケーションも取れない陰キャ。あだ名はぼっち。(ピンと来る人なら当たり前ですが、アジカン後藤正文ことゴッチが由来ですね。ていうか主要メンバーみんなアジカン由来)

ひとりは「陰キャでも輝ける!」とバンドに憧れてギターを志すも、中学ではメンバーを集められず、"ギターヒーロー"

と名乗るアカウントで演奏動画を投稿しそこそこの人気を経ることで承認欲求を満たしていた。

しかしバンドへの憧れは捨てられず、高校でも右往左往しているところで、突然伊地知虹夏(ドラム担当)というバンドをやってる子にギターのサポートに入ってほしい!と頼まれて...

 

と、流れ的にはけいおん!と似てる部分もあり、あー女の子がだべったりしながらゆるーっと学園生活をしつつたまにバンドやるんかなぁと思ったあなた。

 

ぼっち・ざ・ろっく...ちゃんとバンドやります。

 

そもそも活動拠点兼バイト先が虹夏ちゃんの姉のライブハウスなので、個性豊かなバンドメンバーや他のバンドとの絡みもあったり、必然的にバンドをやることが軸のストーリーになっています。

 

アピールポイントはやっぱり主人公の後藤ひとりちゃんことぼっちちゃんの陰キャっぷりですね。

なにを喋るにしても「あっ(標準装備)」って言っちゃうとことかはもちろん、ぼっちちゃんのなんとか人と接そうとするも、空回りする言動や思考回路は一部の人間にとって共感性羞恥を誘発するかも。

例えば、根暗ででもキラキラした世界に憧れを持っていた人間や、特に10代そこらでバンドやりてぇ...とか思ってたそこのお前(俺)だよ

僕は現在もギターをまぁ...一人で弾いてる身なんですが、ぼっちちゃんが初めてバンドで練習するシーンで、楽器をずーっと一人でやってる人間が...というか独りよがりな人間が、いきなりバンドで他人と演奏するとどうなるかが描かれていまして、しっかりトラウマをえぐられました。

 

ちなみにバンドにおいて、変態(褒め言葉)と言われがちなベーシストはやっぱりこの漫画においても奇特な人間でした。

山田リョウちゃん...かわいいぜ...

クズだけど

 

あと、扉絵でおそらく作者の趣味であろうバンドのMVやアー写のオマージュをやってくれるのですが、最近のバンド音楽には疎くなってしまった自分でもわかる〜!(つまり世代が割れる)となるバンドを取り扱ってくれるので、ちょっと久しぶりに聴こっかなとも思える意味でもいい漫画です。(分からんのもけっこうあったのは内緒)

まぁそもそも、SoundCloudとかでアーティストをリサーチするような人間なんで世代もへったくれもねぇんですが。

(この漫画は趣味の合う人間がいなくて話についていけないorついてきてもらえないという人の傷もちょっとえぐります)

 

今度、好きな音楽の紹介もやりたいな。

 

さて、拙い紹介でしたが、ほんの1ミリでも興味が湧いたら試し読みもできるものあるので(なんで生きてるか〜以外はニコニコ静画で一部読める)そちらでご一読いただければ!

そしてハートにぶっ刺さったら単行本を買って読んでみてくださいねー