どうも、アイドルという概念推しの後藤です。アイドル論続き書いていきます。
前回までのはなし
ファンがアイドルを育てるという形式から、アイドルの多様化により、ファンが好きなアイドルを作っていくという形に変わった。そこから、ファンがアイドルを推すという行為自体がアイデンティティと化した。
というところまでおはなししました。
今回は
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未熟な女性を育て、自分のものにする「紫の上システム」
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架空アイドル。アイドルって存在自体あやふやでも成り立つのでは?
紫の上システム
前回まででお話しした、好きな女の子を一から作り上げるというコンテンツ。実は平安時代から構想が存在する。
源氏物語に出てくる紫の上だ。
ざっくり説明すると、主人公の光源氏が幼い紫の上を引き取り、理想の女性に育て上げ、最終的に自分の妻にするというエピソードだ。
このエピソードになぞらえて、私は現代アイドルファンの研修生推しや、ボカロ、二次元アイドルなど、好きな女の子を作り上げるコンテンツのことを「紫の上システム」と呼称することにした。
架空アイドル
紫の上システムがアイドルの一種の到達点であると仮定すると、一つの疑問が生まれる。
アイドルに実体は必要なのか?
現代のアイドルを推すということは、ファンが好きな女の子を作り上げ、アイドルを作り、その虚像を信仰するという行為である。
ファンが推しているアイドルはファンとアイドルによって作り上げられた虚像である。それならば、実体のない虚像を作り上げ、それをアイドルとすることはできないのだろうか?
ということで存在しない人物を存在するかのように作り上げ、アイドルとして活動させてみようと思い立った。
具体的な方法論、現在考えている構想などは次回からおはなししていきます。お疲れさまでした。
(了)