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アイドルのはなし~ふんわりとしたアイドル論1 アイドルとファンの距離~

お疲れ様です、低気圧にやられてる後藤です。季節の変わり目っていろいろしんどいよね。

 

 

さて、架空アイドル作るにあたって、とりあえずアイドルの事をちゃんと考えようと思います。架空アイドルのプロデュースには興味あるけど、そういう小難しいのはちょっと…って言う人は読み飛ばしてください。

 

後で今回と次回の記事を簡潔にまとめたものと、この企画で具体的に何をするかを書いた記事を書きます。

 

それの前提知識として、企画する人間はこういうこと考えてるよってことを知ってもらったほうが面白いかなと思い、あえてこちらを先にはなします。

御託並べるのは今回と次回だけで、それ以降は具体的な話をしていこうと思います。

 

今回は流行の移り変わりと、それに伴って変化していくファンの距離感について

 

 

  1. おにゃんこクラブの登場によって、それまで雲の上、憧れであったアイドルが身近な存在に変わった。
  2. モーニング娘。の登場で「ファンが普通の女の子をアイドルに育てる、育っていく様を見守る」という、ファン参加型の面白さが発見された。
  3. そしてAKBでファン参加型のアイドルは「CDに投票権をつける」と言う形で最適化された。

 

 

 

 

おにゃんこ以降

 

それまでアイドルは雲の上の存在だった。歌手の延長にいたからパフォーマンス力があるのも当然で、昭和のアイドルの映像を見ると歌うま!ってなる。

 

アイドル個人をファンが崇拝している形の距離感であった。

 

そこで登場したのがおにゃんこクラブである。

 

おにゃんこはざっくり言うと普通の女の子をアイドルにしようという企画で、「ちょっと気になるクラスの可愛い子」くらいの女の子を集めたユニットであった。

これの流行により、アイドルはファンにとって雲の上の存在から身近に感じる存在に変わる。

 

モーニング娘。からAKBへ

 

アサヤンというテレビ番組の企画で誕生したのがモーニング娘。だ。

ボーカリストを一人デビューさせる企画で、オーディションに落ちた人たちを集めて作ったのがモー娘。である

 

特筆すべきは、結成直後に行った「CD5万枚手売りしないとメジャーデビューさせない」と言う企画である。

 

この企画によって、ファン参加型のスタイルが産まれた。

CDを買わなければ、自分の好きな女の子が夢を叶えられない。

逆に言うと、自分がCDを買うことによって自分の好きな女の子が夢を叶えられる。

 

擬似的に「普通の女の子たちを、ファンがアイドルに育て上げる」体験をさせたのだ。

 

この体験のおもしろさと、日々スキルアップしてアイドル然としていく女の子を見守るという図式が重なって大ヒットしたのではないだろうか。

 

そして、この参加型の図式を最適化したものがAKBである。

 

「CDに投票権を付けて、総選挙を行い、そこでの得票数によってメンバーのポジションが決まる」と言うシステムは、悪い言い方をすれば、「自分が金を出せば出すだけ、好きな女の子を助けることができる」と言うことである。

 

好きな女の子を助けるために、ファンは自分で大金を払い、CDを大量に購入し、得票数を稼ぐ。それによって「自分がアイドルを育てたんだ」という感情を呼び起こす。

それに伴って、アイドルとファンの距離はどんどん近づいていく。

ファンに「自分が育てた」という自負を呼び起こすのだ。

ファン参加型のある種の到達点ではなかろうか。

 

 

今回はここまで。

 

 

次回は

 

AKB全盛期とアイドルマスターの登場

アイドルの多様化とガチ恋

 

についておはなしする予定です。お疲れ様でした。

 

 

(了)