どうも。
先日、やかん会議というチャットルームで悩み相談をしてきました。
内容が濃かったので記事にします。
ゴトウアラタさんのお悩み
先日、仲の良い友人が結婚しました。
しかし、私は結婚がめでたいものと思えません。
法務上の手続きの何がめでたいのか?
(住民票の登録と何が違うのか)根本的に理解できません。
ガキの頃も、親戚の結婚式への参加を泣き叫んで拒否しました。
法務上の手続きでしかないものを華美に祝うことに虚無感しか感じません。
そして、みんながめでたいと思っているものに虚無感しか抱けないことにたいして
寂しさを感じてしまします。私はどうすればいいですか?
なぜ結婚がめでたいものと思えないのか
R:結婚はめでたいものに決まってるでしょ
俺:それがそもそも意味がわからない。なぜ結婚はめでたいの?
R:人類が生存するにあたって結婚=出産の流れは必要なものだったし、それが喜びの属性じゃない種は繁栄するわけがない
俺:たしかに、昔はそうだったかもしれないが、現代において結婚=出産という認識がメジャーだろうか。そうじゃなくなった現代で何を祝っている?
田邊:結婚=出産はまだ成り立っているのでは?
俺:そこは、ソースが何もないから何とも言えんか…
それじゃあ質問を変えるけど、種の繁栄の喜びと、個人的な結婚の喜びは同じものなんだろうか?
社会通念として形骸化した結婚
R:種の繁栄の喜びと、個人的な喜びは繋がっていなくても、そうだった時代からの文化が引き継がれて「喜ばしいもの」だっていう何かが残っていたら「喜ばしい」と感じる。
俺:「喜ばしい」ものだとして形骸化した文化を喜びと感じる意味がわからない。
中身が何にもないものを喜ばしいと言うことは空虚だと思う。
R:喜ばしいものだとして共通の概念を抱くことが「喜ばしい」ことなのでは?
俺:でも、抱いている共通の概念は中身が何もないじゃないか
R:それを喜ばしいと思うか、空虚であると思うかは、感想でしかない
俺:確かにそうだ。ここまできて初めて個人的な趣向の話になる
共通の概念に対して疑問を持つことの苦しさ
俺:結婚のめでたさについては、納得できないが理解はした。本題に入るが、
「形骸化した結婚という儀式にめでたさを感じない」ことに
寂しさを感じる僕はどうしたらいいか?
R:その質問ならすごくわかる。
俺:本当は虚しいと思っているのに、社会通念としてはめでたいと思わなきゃならないプレッシャーがある。
R:社会からの疎外感を感じているのか
田邊:結婚システムが社会システムの一部である以上、社会システムに問題がある?
異端とか魔女と呼ばれる時代より遥かにマシだが、依然として居場所は用意されていない
R:社会秩序はただのバランスゲームだから、疑うべくもない
誰かに確かに赦されていたら寂しくないのだろうか
俺:それが宗教なんだとおもう。
結婚もある種の宗教
R:赦されたい人に赦されなきゃ、結局意味ないから、何年もかけて今ある何かにもうすでに許されてるって自分に言い聞かせるんじゃないかな。その理論体系がしっかりしている奴が宗教。
しかし、それこそ宗教なんて形骸化していると思う。
俺:宗教に関してはその形骸が信者にとっての本質としているんじゃないかな
R:結婚式も同じ
G:今存在する夫婦は結婚信者ということになる?
俺:半分はそう。出産するには制度上結婚するのが得という側面があるので全部ではないとおもう
R:だとするとその人たちは資本主義信仰だ
俺:なるほど、そう考えると、結婚式は現代においても「宗教的儀式」だ
宗教と結婚式の違い
R:宗教が許せて結婚式が空虚なのはなぜ?
俺:形骸が本質であることを理解して形骸に従うのと、何も考えず形骸に従うのは違う。
前者が宗教で、後者が結婚だ。
R:だけど、考えることは多くの場合苦痛を伴う。だから形だけにする(文化にする)ことは社会規範を浸透させるのに必要な行為
俺:それは理解できる。しかし、例えば微分が何をしているか理解しないで定理としてつかっていいのだろうか?理解した上で形骸化した定理を使うべきなんじゃないだろうか
R:べきかべきじゃないかならば、べきであるとおもう。
他人が考えないことを是とできるか、否とするか。
是とするなら問題ないし、否とするなら戦うか、逃げるしかない。
俺:口では是とするといいながら、いつも許せないなあ…
R:他人が考えていないってそもそも言えるのだろうか?
俺:この手の話をしだすと、いつも私的な思考の話ばかりされて、論理的な回答を得られることがないから、帰納的には考えてる奴なんてほとんどいないと言えるが、実際はどうなのだろう。
R:たしかに、今のところ超公的な話にはなってないなw
俺:いや、この話は俺の私的な話だからそうなのよ。寂しい助けてくれっていうw
結局、自分の宗教を作るしかないのか
R:それはそうかもしれない。まずは他人を赦すことだと思う
俺:他人の概念が何だかわからないからそれ以前だった…
R:つれえ…
解決案
と、こんなことをだらだら話しながら出た解決案がこちらです。
形骸化した結婚というものにめでたさを感じないことに対する寂しさの解消法
1.芸術や政治といった武器を持って、形骸に立ち向かう
2.形骸を本質と思える宗教に帰依するor自分で作る
3.友達を作ろう
以上になります。
ちょっと禅寺行ってきます。
了