Jeepers Creepers

眠れない夜を、語り明かせるシェアハウス

モテるためにどうすればいいか〜諸子百家から見るモテ論「モテる老子、モテない孔子」〜

どうも、アラタです。

今回は僕の常用ドラッグである老子の思想を紹介がてら、モテについて考察したいと思います

 

 

 

孔子と老子が生きた時代

f:id:nyankoko5104:20200331132558p:plain


 時は春秋戦国時代。いろんな国が興っては消えるが繰り返す、荒れに荒れた乱世の時代。

わかりやすく言うと「キングダム」の舞台となった、力こそパワーな時代。周という統一王朝が崩れ、たくさんのリーダーが興隆した。そんなカオスの中で、学者たちもまた、様々な教えや学説を打ち立てた。後の世で言う「諸子百家」である。諸子百家を代表する思想で、現代日本にも根強く生き残る儒教。その始祖である孔子と、それを認めながらも否定した老子という男がいた。

 

 

孔子、老子、荘子

 

孔子

自らの教えを説きながら、仕官目指して各地を放浪。「この教えを守れば統治がうまくいく」と自分を売り込むが、なかなか仕官できず。弟子はどんどん増えていく。やっとの思いで大国の政治顧問につくも、国政に失望して亡命。また放浪。放浪しまくったおかげで儒家の思想は広まって、たくさんいた弟子たちが孔子の教えを広めていく。だんだんと評価され、死後は孔子廟と言う超豪華な墓が建てられまくる。

 

老子

めちゃくちゃ優秀な官僚だったが、多くの人に惜しまれながらも官僚を辞める。国から出ていくところに呼び止められ、自分の教えを5千字だけのこしてボロ着を纏って山に消える。その後行方不明。

 

荘子

ディベートちょうつよいニート。老子の教えを広めた。いろんな人からスカウトされまくったが、全部断ってずっとニート。超慕われたニート。死ぬ間際に、葬儀くらい豪勢にやらせてくれと懇願されるも、「空には星があり、大地には花がある。それで十分豪華だ」と、超かっこいいこと言って死ぬ。

 

孔子の思想

f:id:nyankoko5104:20200331132621j:plain

仁を重んじる

「仁」とは、他人への友愛、思いやり。それぞれの個人が仁を重んじることができれば、社会の秩序は保たれる。そして、みんなが仁を重んじるためには、知恵が必要。みんなで正しい知恵と、仁徳を身につけよう!

 

家族や主君を大切に

部下が上司を殺して成り上がるのが普通になってしまった時代。身分制度に基づいて秩序を保っていた前の時代はよかったのに!そっちに戻そうよ!

 

最高の仁とは、家族を重んじること。父親の言うことをきちんと聞いて、母を助けて家庭を守る。それは組織でも同じ。体系立てた身分制度に従って、組織を守る。統治者は徳を持って治める。これこそが美徳

 

功徳

社会や他人に対して、仁義を持って接すれば、それは自分にも返ってくる。仁徳を重んじる事が、出世への近道だ。いい事をしたら自分にもいい事が返ってくるよ!

 

統治者のための思想として

こんな乱世だからこそ、仁義や人徳を重じた統治をしなけらばならない。そのような統治をした人間こそが、成功して会社や国を大きくするんだ!

 

 

老子の思想

 

f:id:nyankoko5104:20200331132643j:plain

アンチ孔子「大道廃れて仁義あり」

仁義とかって言わなきゃなんないのは、世界が乱れてるからだよ!

孔子の話は理想論。全員がきちんとした人間ならうまくいくが、中にはそうじゃない人間もいるんだ。そう言う奴が孔子の話を悪用し出したら、無茶苦茶になっちゃうよ

 

仁義なんて嘘だ!

「仁義を持って接すれば、自らも功徳を得る」って考え方は、結局は人間の欲望に基づいている。見返りを求めていい事をするのは、美徳じゃない。孔子の言ってる仁義というのは結局は出世のためのツールでしかないじゃまいか!

 

「上善水の如し」

みんなが仁義を重じて、組織のために働いて、権力者になり、組織自体を拡大していく。そんなことしてその先に何がある?

力を無闇に持つと、失敗したときに大きな損失を負う。無理をしない事が大事。

最上の善とは、流れる水のように、自然に振舞うこと

 

自然にかえれ!

「正義」とは悪用されるもの。「成功」は破滅を招く。知恵を捨て、欲望を捨て、余計な事をせずに静かに生きれば、秩序は保たれる。

一部の強い奴は大成功するかもしれないが、大半の人間にとって、目立つことは危険。

目立たないことこそ生存戦略!(イマージーン)

 

f:id:nyankoko5104:20200331133302j:plain

 

 モテる奴とモテない奴

 

孔子は仲間をたくさん作った。しかし、当初望んでいた仕官の機会には恵まれなかった。老子は官僚を辞めて山に消えた。荘子は仕官を拒み、ずっとニート。

 

仕官の機会に恵まれ、人々に求められたのは、皮肉にもそれを拒んでいた老子や荘子の方なんだ

 

少し飛ぶけど、項羽と劉邦の話も同じ。項羽は徹底した実力と野望で秩序を作ろうとしたが、ヘラヘラしら酒飲みのおっさん(劉邦)に敗れた。

三国志でも悪役は大概曹操だし、信長や秀吉はそこら中から嫌われていた。

 

逆になんでこいつモテるのってやつがモテたりする。劉邦しかり、劉備しかり。

 

結局ここからわかることって、野望むき出しの奴はモテないってこと。

 

情けは人の為ならず。仁義をときながらも孔子には「政治顧問になりたい」と言う野望があった。そのためのツールとして仁義を使ったが、「綺麗事言うな」と相手にされなかった。

 

逆にハイスコアガールのハルオ君。なんでこんなやつがモテるんだって感じのキャラクターだけど、それは、本当にゲームのことしか頭にないから。それでいて、他人に優しい。その優しさにまじりっ気がないんだよ。そういう人が本当にモテるんだよね。

 

f:id:nyankoko5104:20200331140301j:plain

 

モテようとして思ってもないような事を言う人間は、胡散臭く見えるもんだよ。なんとなくそれを見透かされる。がめつい奴は絶対にモテない。モテるためにはモテようとしないで自然体でいることが大切なんじゃないかな

 

 

まとめ

 

何事も重要なのは自然体でいること。

 

あと、理屈と実際は別ってこと。

 

 

 

以上非モテ代表の俺でした。

 

(了)