どうも、むです
ということで、「どうでもいいこと編纂」です。
シリーズ化しました。
見出しは遊び。
見たもの聞いたもの読んだもの、それらの感想を吐くだけのまとめです
思うこと、考えること、ぜんぶどうでもいいんですけど、わざわざ“どうでもいいこと”と銘打って何かしら書くということは逆説的に“どうでもよくないこと”だと白状してますね。
そもそも、文章にして出力する行為は、他のあらゆる伝達手段と同じく受け取る相手を想定して自分の意図を伝えるためのものです。じゃあ“どうでもいいこと”を「どうでもいい」と伝える意味なんてないんですよ。だって、どうでもいいんだから。
こんな感じで条件反射で書いてるので(いつものことですが)無茶苦茶です。あしからず。
氷菓
アニメ「氷菓」を観ました。
事前情報ゼロで見たんですが、まさかのミステリーモノだったのでだいぶ面食らいました。
僕の脳みそ(CPU)は初代ファミコンにも劣るので、推理の整合性も論理的破綻も理解するのに一苦労なうえに、そもそもどんな謎があったかを把握してなかったり忘れてたりするので、解決編にいたっても「え、どの謎に対する解答ですか?」となる始末。
集中力も処理能力も人並み以下ですから、いっぱい謎が出てくるとお手上げです。
結果から過程を導き出すのってすごいことですよ。
そんな僕が半ば同族嫌悪を催すレベルで痛く共感したのは福部里志(主人公の親友)。
「データベースは結論を出せない」とは言いえて妙で、変な雑学やどうでもいい知識を豊富にストックしている彼は、しかしその知識を有効活用することができない。コンテクストを読解できてもそれを自ら作り出すことができない。
彼ほど博識でなくとも多くの人がそうであるように(そう思いたい)、僕も知識はそれなりにあってもそれを用いる知恵がありません。
里志の持つ豊富な知識も、それそのものは所詮借り物の寄せ集め。
そして食ったものをそのまま吐き出す彼の言葉は、借り物以上にはなれないわけです。
知識量が偏っていたり、なんにでも興味は持つがこだわりを持てるほど情熱はない飽き性だったり、それらを言い訳にしてへらへらと他人と向き合うことをごまかし続ける彼の姿は「お前のことだよ」と言われているようでした。
これは想像なんですが、彼は自分の言葉に「自分が話している」という実感を全く持っていないんじゃないでしょうか。僕はそう。
ひょうひょうとしていても多感な時期の里志が、知識や言葉を持ち合わせていなくても、その場で得た情報を用いて仮説を立てて謎を解き明かす折木奉太郎(主人公)をうらやましく思うのはうなずけます。
問題解決能力のなさをいやでも自覚させられるわけですから。
そんな劣等感を抱える人間を丁寧に描いた「クドリャフカの順番」編(本編12~17話)が僕は大好きです。
劣等感をこじらせている身としては、同類がもがき苦しむさまは時折恥ずかしくなりますが、「俺みたいなやつは他にもいるんだ」という安心感と自己憐憫に浸れるのでいいですね。
ただ、里志のとる行動に関しては、だいぶ似たようなことを自分もしてきたのでちょっと見てていたたまれない気分でした。とくにバレンタインデーの回とか里志のとった行動に等しい行為を僕は相手の目の前でやったので「うわ、こいつ(俺)やっぱ最低だな。」って思いました。
(過去記事参照)
いやでも、僕のはめちゃ子供のときにやっちゃったことなんで見逃してくりゃれ。
里志にめちゃくちゃ共感したって話はここまでにしといて、アニメそのものを観た感想としては、「たぶんアニメ化するの難しかっただろうに、きれいにまとめてて凄いな」につきます。
原作(小説)は未読なんですが、なんか物語の性質上すっごい画面映えさせるのが大変だろうなというイメージがあります。宮部みゆきとか伊藤計劃を読んだときに、これ映像化するの大変じゃね?って思った時と同じ感覚。
なにぶん会話劇だから、そのまんま画に起こしたらすごい冗長になるんじゃないかと。小説だったら地の文の魅せ方で補完も効くわけですが、映像でそれやるとしたらモノローグまみれにでもするんかいってなっちゃうし。
でも氷菓はその点で、推理パートのイメージ起こしの演出が毎回飽きさせないし、日常のしぐさでも魅せるし、とにかく絵が綺麗だから(さすが京アニ)映像作品としての耐久力がすごいです。
会話劇で魅せるアニメだったら物語シリーズなんて記憶に新しいですが、あれは原作を鑑みてもシャフト(新房昭之監督)の省エネ演出が見事にハマった作品だと思うので、氷菓とは映像作品としての評価軸が少し違うかなと。
とまぁ、素人目線で、そんなことを言ってみるわけですがこれらも結局借りてきた知識や言葉です。
実感をもって「こうだ」といえるものは皆無。
なので
「私、気になります!」
と言われましても…
……えるちゃん目力強くてちょっと怖かった。
なんだ千反田(ちたんだ)って、すげぇ苗字だな。
「かってに改蔵」の坪内地丹(つぼうちちたん)かいな。
千反田えるってふつうに久米田作品に出てきそうな名前だな。
ちなみに、単純に性癖に刺さるのは入須冬実です。
あれなんだ?俺のために生まれてきたようなキャラだな。
踏みつぶしてください。
摩耶花ちゃんは里志とくっついても2年くらいで別れそう。
というかあの作品世界の人たち誰と誰がくっついてもそんなに長続きしなさそう。
さて、急に雑な偏見を振りまきだして、露骨に書くことがなくなってきたわけですが、ともかくどうでもいい話シリーズ開幕です。
正確には前回の記事からなんで、そっちもよければ。