Jeepers Creepers

眠れない夜を、語り明かせるシェアハウス

けいおん!/ 喫煙率の高い中学

どうも、ムラサキヒバナことヒバナです。

 

改名前からそうなんですが、あまりにも更新頻度が低くすぎるのが流石に嫌になってきました。(あととりあえずなんか書きたい)

とはいえ義務感に駆られて書くのもかったるいので、いつも頭の中を占領している記憶と思考の渦の中から、なるべくテーマに沿って共通項をまとめたものをいくつか書きます。

 

なんか日記というかメモみたいなやつです。

 

けいおん!見た

 

けいおん!!コンパクト・コレクションBlu-ray

 

端にも棒にもかけるつもりのない21年の人生でつい先日初めて「けいおん!」のアニメと映画を見終えた。

 

僕というやつはアニメだの漫画だのにめちゃくちゃ縋りついてる人種でありながら、抑えるべきところをことごとく抑えていないやつで、「けいおん!」なんて興味なくてもとりま抑えとけよって感じの作品を今の今まで見ていなかった。

当ブログの大家さんであらせられる田邊殿にも「見とけ」と高校の時分やなんだったら昨年末にも念を押されていて、そろそろ見とかなきゃなあとU-NEXTとアマプラに(映画だけプライムビデオにあった)この1月いっぱいだけ加入。

しかし、今期のアニメ面白いし、Vtuberの配信見なきゃだし、仕事だるいし、肝心のU-NEXTで「けいおん!」見ずに、「ペンギン・ハイウェイ」とか「虐殺器官」見返したりして気づいたら1月終わるまであと一週間とかなってて、大慌てで「けいおん!」一期から映画まで見た。(一週間もありゃ充分だろとか思ってはいけない。そんな甘っちょろい先延ばし癖なら苦労しない)

 

「けいおん!」ファーストコンタクト。

まず京アニってやっぱすげぇんだなというありきたりな感想。

1話本編開始数秒で「アニメーション!!!!!!」って心が叫びたがってるんだ。(他社作品)

(そういや京アニ作品だと知らずに見てた作品がちらほらあって「小林さんちのメイドラゴン」とかバチクソ観てたのに今ごろ京アニ作品だと知った。)

 

どんどん話数を追うにつれ、なるほどこれが聞きしに及ぶ京アニクオリティなのかと。言ってしまえば山なしオチなし意味なしの日常系作品に、どんだけ力入れてんだと言わんばかりの作画と微細な演出の数々。

「映像研には手を出すな!」で水崎ちゃんが「アニメーターも役者なんだよ!」って力説してたけど、ほんとにその人物の「同作」から「息遣い(比喩ではない)」に至るまで丁寧に描写してキャラクターを創り上げているのはすごい。

 

例えば二期5話にて、帰りのバスに乗る純ちゃんが一瞬段差で躓く場面で「彼女らは生きてる」と思ってしまった。

演奏シーンもそらもちろんすごいんだが(曲がりなりにもギターを弾いてる身なので自然な指の挙動にビビる)、そういうなんでもない日常の所作で訴えてくる部分が本当の魅力なんだと思う。

世界が滅ぶとかそんな大それたことは起こらない、文化祭前日に風邪ひくとかそんなレベルのストーリーなのに魅入ってしまった。

すぐに刺激の強さとか奇抜さを求めがちな僕にとっては、ある意味衝撃的なカウンターだった。

 

個人的ここすきポイント

「映画けいおん!」ラストの4人で歩くシーン。

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歩き方だけでキャラの芝居つけてるの天才すぎる。

足の動きだけで誰が誰なのかが分かるのも、ここに至るまでにシリーズを通して彼女らを「生きている」と思わしめるほどに描きつくした賜物だと思う。

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あと、アニメ最終回につながる構成でふつーにうるうる来てしまった。

女の子がただゆるい学園生活を過ごし終えていく過程を見せられただけなのに。

基本、感動はしても泣かない(涙腺が凝り固まっている)たちなんだけど、まさかこれで泣きそうになるとは思わんかった。

次はこれまたノーチェックのまどマギを見る予定。

 

 

喫煙率の高い中学

 

話は変わって誤解を招きそうなタイトルだけど、ちょっと昔のことを思い出しただけの話。 

 

僕の地元はクソが三つ付くほどの田舎で、電車もない、信号機もほぼない、山、川、田畑、の典型的な空気が綺麗な以外何もない町だ。

昔は死ぬほどここから出ていきたいという気持ちでいっぱいであったが、紆余曲折(主にメンタル面で)あって今は親の仕事にあやかりながらダラダラぬるぬると暮らしている。

 

で、以前どっかで書いた気がするんだけど、子供の数が少ないので僕は一クラスほぼ同じメンツで義務教育の9年間を過ごした。なんだったら保育施設から一緒のやつもいる。

小学校の間は、転校したりしてきたりがあって人数の上下があるにはあったが、中学になるともう変動はなく40人に満たないクラスで3年間を過ごした。

 

僕が死ぬほどここを出ていきたいと思っていたのはほぼこの中学時代が原因で、単純にクラスでの折り合いが死ぬほど悪かった。

小学校でのいじめ云々で人間不信を拗らせていたのもあって、クラス替えでもあればまた違ったのだろうけど、一悶着あった奴らとずっと同じ環境でいると「昔は色々あったけど今は仲間だよな!」なんてジャンプ漫画の敵が仲間になるとかそんな展開にはならず、「今はヘラヘラしてやってるけど、あん時のことまだ覚えてっかんなぁ??」という鬱屈とした感情をどうにも拭いきれなかった。

それが周りにも伝わっていたのかは分からないが、どんどん人は遠ざかり、僕も人から遠ざかり...

 

まぁ人間関係をうまくやれなかったのは中学に限らないのだが、一つ救いだったというか、後になって「ありがたかったな」と思ったのは教師にはそこそこ恵まれていたところだ。

 

今のご時世じゃ難しいだろうけど、僕が在学中、男性教師陣はほぼ喫煙者で学校の敷地内じゃないという理由で校門の前でエグい量のタバコを吸っていた。

というか校門と道を挟んだ向かいの駐輪場(ガンガン生徒が使う)が喫煙所になっていた。

そんな状態でも生徒は生徒で禁煙しろだのいじったり、非喫煙者の教師は半ば呆れた状態で外で吸ってればまぁいいかみたいな空気感だった。

 

特に3年の時の担任は群を抜いたヘビースモーカーで、ボコボコの錆びたバケツを灰皿替わりに、どっかから持ってきた椅子(おそらく学校の備品)にドカッと座って、下校する生徒を見送りながらほかの教師とタバコ片手に談笑するのがいつものことだった。

一見すると不良がたむろってるように見えるが、れっきとした教師が学校前でガンガン喫煙しているわけで、人目のない田舎だからできる行為だっただろうとは思う。

 

ヘビースモーカーの担任は長いことうちの中学に勤めていて、弟二人も世話になった。なので卒業後も近況をちらほらと聞いていた。

糖尿が悪化して入院したとか、iQOSを吸うようになったとか、あんた保健体育の先生だろと思うようなことばかりだったがなんだかんだで今も元気にやっているそうだ。

 

彼は長い教師生活の中で死線をくぐり抜けてきた経験の持ち主で、若いころナイフを振り回す生徒をほかの教師に盾にされて身体を張って抑え込んだりしていたらしい。

そんな人だけあって問題児の扱いも手慣れたもので、暴れん坊だったクラスのボス猿もなんだかんだ彼になつくようになっていた。人を手なずけるのがうまいというか、隙の見せ方が上手だなぁという印象があった。

まぁ彼の周りに集まるは人種は軒並み嫌悪の対象ではあったけど、彼に苦手意識は抱かなかった。

 

僕も彼と話す機会はけっこうあったけれど、ひたすら閉ざしていた僕は人間関係の不和だとか、それについて悩んでいたりしていたことを一切明かさなかった。

他人に弱みを見せることを極端に嫌っていたので「なんかあるか?」と聞かれるたびに適当にはぐらかしていたけれど、そこは彼もお見通しだったようで、「ちょいちょい聞くたびに『大丈夫』とか言ってたけど全然大丈夫じゃなかったぞ」と弟づてに聞いた。伊達に障害や家庭問題を抱える生徒をたくさん見てきてないなと思った。

とはいえ彼も彼で無理に話を聞き出そうとすることはせず、察せる範囲でいろいろとアドバイスをくれた。

 

ただ、一度だけこれだけはと釘を刺されたことがあった。

高校受験を間近に控えた最後の三者面談。今の成績だと云々を話し終え、ちょっとした雑談の最中で唐突に

自分を大事にしろよ。まず自分を大事にできんかったら他人も大事にできんぞ

と真顔で言われた。

当時の僕は「あぁ、はい」なんていう気の抜けた返事しかしなかった。

正直なんのことか思い当たらなかったし、カッコつけて言っただけかなーとも思っていたけど、後々になって痛いほど思い知ることになった。

学校は大っ嫌いだったけど、彼のありがたさは今になって感じている。 

 

 

先生

ごめん正直いまもあんまり守れてない。