どうも、はじめまして!
ダダイストのパンクロールミュージック雨と申します。
この度このブログに参加させてもらう事に…
茶番はいいや。タグで名前出てるし
ダダ関連の活動や、情報を発信する時は本当に
パンクロールミュージック雨
という名義でやろうかと思ってるゴトウです。
私の知り合いの方はよく私が文脈の破壊とか意味の破壊とか言って、訳の分からないことを急に言いだしたり、唐突に奇声をあげたりしているのを冷ややかな目で見ている事と思います。
この間友人に言われました
お前一人で何やってんの?
辛辣です。ほんの少しだけ傷つきました。
なので説明します。
ダダってなんぞや
ダダは無味無臭だ。みんな死んでしまえ。
以上です。ありがとうございました。
(了)
冗談です。
ちゃんとわかるように説明します。
まずはこれを見て欲しい
マルセル・デュシャン「泉」
同 「LHOOQ」
説明すると、上のやつは小便器にサインしたもので、下のやつはモナリザのポストカードに落書きしたもの
…なんこれ
シュールやポップのお父さん
ダダ、ダダイズムとは、第一次世界大戦のあたりに起こった芸術運動のこと。スイス発祥でヨーロッパに広がり、アメリカでも同じような運動が起こった。
ダリとかがやってたシュールレアリスムとか
アンディ・ウォーホルのポップアート
ってのは知ってる人もいるかもだけど、
それらのお父さんって考えて貰えばいい。
昔の絵画ってある程度何が書いてあるかわかる物が多いけど、近代以降の芸術って一見よくわからない、抽象的なものを描いた物が多くなったよね。
それの元凶がダダという運動だったんだ。
(諸説はあり。ウィトゲンシュタインが最大の元凶って話もあるけど、また今度にしよう。)
それで、ダダってなに?
結論から言うと人間の理性を否定する、そして今までの芸術を全て否定する運動。
それまでの西洋の芸術ってのは、理性というものを物凄く重んじていた。
西洋の文化全体がって言い換えてもいいかも。
ルネサンス以降、神っていう存在と同じくらい、下手したらそれ以上にみんなが人間の理性ってものを信用して文明が成り立って来たっていう歴史がある。
そこで起こったのが世界中を巻き込んだ戦争。
人間と人間が殺しあう
何百人も殺した人間が英雄って呼ばれる
そんな殺戮の世界。
そこに本当に理性なんてもんが存在するのか?
スイスに戦火から逃れて集まった芸術家たちは
そんな事を思った。
そして彼らは理性そのものを否定した。
具体的にどんなことをしたの?
ダダは理性、つまりは作為や意図を徹底的に否定しようとした。
理性なんてゴミだ。その理性で作られた芸術なんて全部ゴミだ。
でもそんなこと言ってたら何も作れない。
どぅしょ?ぁたしたち芸術家なのに…
そこで彼らは偶然性を発見した!
てってれー
作為に頼れないなら偶然に頼ればいいじゃん!
ダダの手法
偶然を発見した彼らの手法を紹介しよう
まずは、自動筆記
辞書とかから適当に選んだ単語だけで詩を作る
酩酊状態で単語を書き出したり寝言を書いたり
最終的には響きだけで詩を作ったり
コラージュ
無作為に切り取った絵や色紙を適当に配置して一枚の絵にしてしまう。これは後世にも受け継がれてるよね
古賀春江「海」
騒音音楽
騒音出しまくって音楽って言い張る
…うん。そんな目で見ないで。気持ちはわかるから
で、これ何がすごいの?
何がすごいかっていうと、芸術という既成概念をぶっ壊したこと。
既製品を使って芸術をする
そのことによって芸術ってなにかを受け手に投げかける
それまで発信する人間の特権だった芸術の主観を受信する人間に移した
芸術ってもっと自由でいいんだって言い張った
そういうやつらのある種ひずんだエゴイズム
それこそが現代の芸術につながっているんだ
ってことで今日はダダの紹介でした。
つづくかも
(了)