どうも。
前回からだいぶ経ってしまいましたが、にじのくろねこです。
待った?
待ちましたか?
寂しかった?
はい、ごめんなさい。
完全に書くのが遅れました。
だらだらしてたら年も越しました。
あけおめです。
待ってる人なんて、いないことも百も承知でございます。
前回
これの続きを書いていきます。
続きといっても、今回が本題なので前回の記事は前置きみたいなものです。
さらーっと読んでくだされば、多少の助けにはなるかもしれない...
本題
さて、今回はいよいよテーマである「ウルトラマンがなぜ負けたのか?」についての考察をガンガンやっていきます。
とは言うものの、僕の結論は最初から決まっているんです。
考察というよりも裏付け、裏付けというよりも後付けです。
純然たる事実として、ウルトラマンは絶対にゼットンには勝てない。
そしてウルトラマンはゼットンと対峙した瞬間に負けることが決まっているのです。
そしてこの“負けることが決まっている”というのは、“ゼットンに負ける”ことに限らず、ゼットンが現れずともいずれウルトラマンは負けるようになっている、ということでもあるのです。
それはなぜか?
答えは簡単
ウルトラマンが意思を持っているからです。
は?ってなるとは思うんですが、ほんとこれに尽きます。
意思…もう少しふわっとした言い方をすると心ですね。
そう、心。
“自我“、“意識”、“僕”、“わたし”、“あなた”......まあ呼びかたはなんでもいいですが。
ウルトラマンは超人的な能力を有した存在とは言え、僕等人間と同じ知的生命体であり、故に僕等と同じように知性や感情が存在しています。
(ウルトラマンの設定的な話をすれば、そもそもウルトラの星の人々は地球人と外見はほぼ同じで、地球よりはるかに発達した科学技術を持った生命体でした。)
心を持っているが故にウルトラマンは負けてしまいます。
その決定打を与えた存在が、ゼットンなのです。
なぜ、ゼットンがその決定打足り得たのか。
それは(前回も言いましたが)、ゼットンが兵器だからです。
純然たる兵器。ゼットンは機関銃や爆弾、戦車にミサイルと言った、ありふれた兵器というカテゴリーの中のひとつでです。
もちろん、戦車やミサイルごときではウルトラマンは倒せませんが、ゼットンはウルトラマンを凌駕する力を持った兵器
なので、単純に勝てません。
何度も何度も推して言いますが、ゼットンは兵器です。
基本的に兵器に心はありません。
前回に話に出たような、自分の立場や都合や意思なんて概念は皆無なわけです。
ゼットンは「ウルトラマンを倒せ」と言うゼットン星人からの指令を淡々とこなすだけで、そこに「ウルトラマンを倒してやるぞ」とか「ボコボコにしてやるぜ」とか、そう言った意思は存在しません。
「やる気」とかありません、やるだけです。
「敵対心」などありません、「敵」とされるものを抹殺するのみです。
喜怒哀楽もなければ、命令に対する疑問も躊躇もないのです。
要はあれです、兵器になぞらえなくても、僕等が普段日常で使ってる道具と一緒ですよ。
蛇口をひねれば水は出ますが、蛇口自体に水を出そうという意思はなく、仕組みとしてそうなっているように、ゼットンは「ウルトラマンを倒す仕組み」そのものだったのです。
ゼットンが現れる以前の怪獣相手なら、たとえ力負けすることはあっても、機転を利かせたり、相手の意表を突いたりと言った“戦法”で勝てたのですが、メンタリティそのものがない完全な兵器であるゼットンにはそう言った戦い方では勝てません。
ゼットンに警戒心はないので騙し打ちは効きません。恐怖心もないので脅しも効果なしです。
まあ早い話が、「銃VS生身の人間」では人間ぜったい勝てないよねって事です。
銃=ゼットン。
人間=ウルトラマンです。
さらにタチが悪いのが、ゼットンは自動で戦う兵器だったと言うところです。
これがもしゼットン星人が操ったりしていたならば勝機はあったのですが(フツーに操縦者がミスるとかで)、まあそんな都合のいい話はなく...。
ウルトラマンはそこんとこに理解がおよばなかった。
結局、ゼットンは、人間側がつくりだした「ペンシル爆弾」というこれまた兵器によって倒されます。
つまりゼットンが出てこなくてもウルトラマンは負けるんです。
ウルトラマンも結局は意思を持った生命体。
ゼットンのような強力な兵器、あるいは自然災害と言った超常的現象の前ではいずれにしても無力でしょう。
まとめると
「勝ち負け」や「善悪」と言った“概念”の下で戦うウルトラマンや人間と、そもそもそんな価値観を持ち合わせていない兵器であるゼットン。
最初から「勝負」にすらなっていない。
だってゼットンは“戦ってさえいない”のです。
ゼットンを倒すならば、ゼットン以上の兵器を。
ゼットンのエピソードは、兵器そのものは善悪を超えたところに位置するものだという事を知らしめたのかもしれませんね。
さて、まとまりがないのはご愛嬌(強引)。
今回はこの辺で。
さようなら。