にゃにゃーっと
近頃自律神経が狂いがちな、にじのくろねこです。
ちょっと聞いて欲しいんだ
はい。
今回は非常にシンプルです。
僕の悪癖、“一人語り”をこれ見よがしに書き連ねていきます。
最近無駄に考察した事案がありましてですね。ちょっとした議論にも発展したんですが、そいつをここでちょいとまとめてみようかなと思った次第です。
企画もちゃんと考えてます。ただちょっとめんどくさくて...はい、すみません。考えましゅ...
ではでは、本題に入ります。
まず、手始めに
ゼットンって知ってます?
こいつです。
はい、かわいい。
ゼットン最高、ゼットン最強、ゼットン神、ゼットンマジ尊い、ゼットンゼットンゼットンゼットンゼットン......
と、トチ狂ってみるのはこの辺にしてちょっくら真面目な話にシフトしていきますよー
とりあえずゼットンをご存知でない方のために注釈をば
まあ、ざっくり言うとですね。
みんなご存知、円谷プロが生んだ正義のヒーローの代名詞、「ウルトラマン」。
そのウルトラマンシリーズにおける最初のラスボス的存在がこのゼットンなんですね。
初代「ウルトラマン」において、ゼットン星人という地球侵略を目論む宇宙人が開発した最終兵器として登場します。
んで、このゼットンはですね、なんとシリーズ第1弾である「ウルトラマン(1966-67)」の最終回(第39話)においてウルトラマンを完全に倒した(絶命させた)唯一の存在なんです。
なんと、このゼットン(「ウルトラマン」に登場したもの)以降、ウルトラマンシリーズの敵役で、ウルトラマンを完全に倒したものはいないんです。
(厳密に言うと、平成ウルトラマンシリーズの「ウルトラマンティガ(1996-97)」において、最終回のラスボス、“ガタノゾーア”という怪獣がティガを打ち倒しティガは石像と化すのですが、あれはあくまで活動不能状態に追いやっただけに過ぎないのでノーカウントとします。ティガはのちに復活するんで。まあティガはパラレル存在なんでそも関係ないと言えばそれまでですが)
じゃあそれらを踏まえて
ゼットンがどれだけすごいかと言うと
褒めちぎるよー、今からファンむき出しで褒めちぎるからねー
単純に戦闘能力のスペックから見て
ウルトラマンの攻撃が一切効きません。
殴る、蹴るの物理攻撃はもちろん効かない。
それ以前の怪獣をことごとくぶった切って倒してきた「八つ裂き光輪」(クリリンの気円斬みたいな技)をバリアで無力化。
テレポートで間合い一切関係なしにウルトラマンをやりたい放題。
これだけならまだしも、その攻撃力が凄まじい。
ウルトラマンが手も足も出ないほどの怪力。
一兆度の火力を誇る火球を放ち(太陽の中心温度が1500万度とされているので地球上でやったら、確実に地球はおしまいです)。
果てはウルトラマンの切り札、必殺「スペシウム光線」を吸収して倍返し(これでウルトラマンは死ぬ)にするチートっぷり。
まさに“最強”です。
未だにその影響力はハンパなくて、最近のウルトラマンシリーズでもちょくちょく、強敵として登場してるみたいです。
まあ、最近のウルトラマンシリーズは見ていないので詳しくは分かりません。
ともかく、これだけ聞いてみると
「ゼットンつえぇ...」
ってなりますよね、僕もそう思います。
“ゼットン最強説”はウルトラマンシリーズの歴史の中でも一際輝いている印象があります。
ですが...
今回掲げたテーマでは、ゼットンが如何に強いかと言う話をしたいわけではないのです。
もちろん、僕はゼットン大好きですからゼットンに対する愛を語りまくればきりがないのは事実。
しかし、今回はこのゼットンを通して見見えてくる一つの考察。
それは単純にゼットンが強かったからではないんです。
では突っ込んでいきましょう。
ウルトラマンは正義の味方ではない
なんだ?なんだ?
この全国のウルトラマン大好きっ子たちを敵に回すような副題は!!?
って思った方。
ぜひその清らかな心のまま、子供たちに夢と希望を与え続けてください。
なーんてね、この高度に発達した情報社会のご時世に手放しで「ウルトラマンは正義の味方だ!」って思う人の方が珍しいんじゃないでしょうか。
少なくとも、ネットを活用されている方々はそうなんじゃないって思ってます。
今の小学生なんてスマホが標準なんだから最強ですよ。
僕らが子供のころにウルトラマンを見ていた時とは全く違う考えを今の子供たちは持っているはずです。
※こっからはあくまで「初代ウルトラマン」を例に話を進めるので悪しからず。
さて、まずはウルトラマンについて言及していきます。(ゼットンの話とか言った手前なんなんですが...)
簡潔に申し上げますとウルトラマンは正義の味方ではなく、彼らが定める所の秩序の味方なんですよね。(全然簡潔じゃねーな...)
強いて言えば悪の敵ですかね。
(ガハラさんイイコト言う)
で、ここで言う悪っていうのも結局は地球人にとって害をもたらす存在、つまり作中における怪獣たちを指すわけです。
あの...誤解をして欲しくないんですが、ここで僕は正義と悪の二項対立を持ち出して、その矛盾点だの粗だのを探して、ウルトラマンをけなしたり、ゼットンを擁護したりなんて気は一切ないということです。
そもそも、僕は正義と悪という単純な二項対立なんてもんは存在しないと思っているし、てか対立構造のどちらかを正義だ、悪だと言うのはどうかと思う次第です。(小声)
ちょっち話がそれました。
軌道修正...。
まず大前提として、それぞれの立場、都合、意思が存在するということを頭に入れていただきたいのです。
ウルトラマンのストーリーに沿って考えていきますと
地球人
怪獣に暴れられて街とか色々ぶっ壊されちゃあたまらん。よって、怪獣を駆逐する。(これは主に科学特捜隊の仕事。)
怪獣及び宇宙人等の侵略者
なんかしらの理由で、暴れたり、侵略してきたり。
宇宙警備隊の一員として宇宙の平和を守るという仕事がある。よって秩序を乱すやつに対処する。
ハヤタ隊員(主人公)を不慮の事故で瀕死においやってしまい、その延命のためにハヤタと一体化。以後地球人のために奮闘する。
まあ、ざっくり言い過ぎた感は否めないですがだいたいこんな感じでしょうか。
さてさて、察しの良い方はわたくしの稚拙な文章からでも分かるようで分からないようで分か...分かんないかなぁ、ごめんなさい。
えっとですね、正義の味方ではない。って言ったのはですね、“正義”と呼ばれる「なにか」を仮に設定して、そいつの味方ってことにしちゃうと途端にウルトラマンがただでさえ無責任なのに(ココ重要)、もーっと無責任なやつになっちゃうからなんです。
あとそもそも上述のとおり正義の味方じゃない。
でもこれ言っちゃうと話が...
おほん。
まあ手っ取り早い例で、ぺスターと言う怪獣がいます。
↑こいつ
こいつの登場回を参考にします。
こいつはなんと石油を食糧にしているという、人間からするとめっちゃハタ迷惑なやつなんですね。
もともと中東を拠点に活動していたんですがそこの警備がキツくなって、なぜか石油資源に乏しい日本にやってきちゃったんですね。いやマジでなんで?
で、こいつ1日に一兆円分もの石油をかっ食らうってなもんで(ひえぇ...)、そんなんが日本で好き放題された暁には経済的に日本沈没しちまうってことで、こいつを駆除せにゃって言う運びになるわけす。
そしてなんやかんやで颯爽と登場するのが我らがヒーロー、ウルトラマン。
コンビナートを火の海に変え、その自ら起こした炎の所為で身動きがとれないペスター(なんかかわいい)をあっさり倒しウルトラ水流で無事火災を鎮火。
めでたしめでたし。
ではこのお話の登場人物のスタンスを各々で振り分けます
地球人
え、こいつ石油食うん?やっべ...
1日一兆円分?え...ひくわー...殺そ...。
オナカ...スイタ...オレ...セキユ...
クウ...
なに!!?石油を食べる怪獣だと!!?
いかん、これでは人間たちが大変なことになる!!駆除せねば!!!
若干(嘘つけ)脚色しましたが、こんな具合ですね。
ご覧の通りウルトラマンは正義の味方でもなんでもないわけです。
そしてペスターにも厳密には罪がない。彼はただその生命を繋ぐため、食糧を得るという真っ当な生物としての活動をしているわけですから。
その食糧が、人間社会の経済の根幹を担う石油だった、というだけの話。
ですが、我々人間からするとたまったもんじゃないのも事実。
ここで、人間とペスターの思惑がぶつかり合います。
このまま、人間とペスターが真っ向からぶつかり合うだけならまだ良いんですが、ここにウルトラマンが割って入ってくるとちょっと割に合わない話になってくる。
だって不公平でしょう?
石油は地球の資源であり、人間はそれにあやかっているに過ぎません、そしてペスターは石油を食わねば生きられない、立場が一応同じです。それでも若干人間はズルいですが。
これは少し歪んだ生存競争ですが、エゴ(人間)とエゴ(ペスター)のぶつかり合いなので、同じ土俵で戦っていると言えます。
しかし、ウルトラマンよ。
アンタは一体どういう了見で、ハナから人間の味方をしているんだね?
ってなるわけです。
ハヤタ隊員を死なせかけたことにに責任を感じてハヤタ隊員の命を救うために彼の身体と一体化し地球に居座るとこまでは良いんですが、何故そっから怪獣キラーになる必要があるのか?
地球の平和=人類の平和ではない。
人類の平和はあくまで人類の平和である。
ウルトラマンは宇宙の平和を守る立場ですから、当然ながら公正さを求められます。
その公正さとは、人間も怪獣もその他の宇宙人に対して平等に対処するということ。
宇宙の平和を守る。秩序を守る。
それはバランスを守るということでもある。
宇宙人がなんの調停もなし(バルタン星人とかね)に地球を侵略するのはバランスを乱す行為なので、こいつは処罰でもオッケーな気がします。
ですが、ペスターの件に関してはウルトラマンは完全イレギュラーなわけです。
バランス乱しまくりなわけです。
もしも、ウルトラマンが宇宙の平和を守る秩序の番人としての役割を全うするならば、ペスターと人間との間になんらかの合意を結ばせ、その上でどちらかがそれを破った時点でスペシウム光線なりなんなり撃てばいいわけです。
ですがペスターは本能に忠実な動物ですので、知的交渉は不可能です。
ここで人間がウルトラマンに利己的な思惑があることを百も承知でペスター駆除をウルトラマンに要請し、それに則りウルトラマンがペスターを駆除(「今回だけだぞ...」みたいなかんじで)、報酬をもらう。なら、まあ筋は通ります。少々ゲスいですが。
僕がここでウルトラマンに言いたいのは、人間に肩入れ百パーセントってお前もう人間側じゃねえかよってことです。
もしもなんの手続きもなしにペスターにスペシウムぶっ放すんだったら、地球の資源を我が物顔でつかってる人間の石油施設にもスペシウムぶっ放せよってことです。
ウルトラマンは秩序の番人である責務を忘れて、人間におせっかいを焼き、飯喰いたかっただけの怪獣を殺してしまってるわけです。
結果的に人間は石油の恩恵を無事守ることができ、「ウルトラマンありがとう」ってなるわけですが、こいつぁあまりにも無責任じゃないかな?と。
無責任な支援は時として、支援された側を無責任な立場へと追い立ててしまう。
これは、ウルトラマンと人間、双方の甘さが招いたことでもあります。
人間はどうやっても、人間だけでペスターに対処すべきだった。
ウルトラマンが助けに入って来ても、止めるべきだった。
ウルトラマンはペスターだって地球生物の一員だったということを考えるべきだった。
自分が公私混同の行動に出ていることを鑑みるべきだった。
しかし、ペスターは死んでしまった...。
........
あれ?なんか、俺ペスターに感情移入し始めてる?
おっと、これはダメだ。面と向かって誰かを批判するなら感情論に走ってはいけない。
ペスターかわいそう!!みたいな話をしたいわけじゃないんだ!!
まあ、何はともあれウルトラマン。こんなに無責任なのに、正義の味方なんて名乗ったらしまいには、今まで殺しきた数多の怪獣たちに呪い殺されちゃいますよ。
かくかくしかじかな訳で、ウルトラマンを正義の味方だなんて決めてかかってはいけないんですね。
ちなみに、本当の正義の味方は直訳すると、正義以外の敵になります。
正義とする“なにか”にそぐわないもの全員を敵に回すことになります。
ウルトラマンが宇宙の平和を正義とするならば、秩序を乱す全ての輩にスペシウムです。
人間もスペシウムされるんじゃないですかね。
ゼットンの話は?
はい。
皆さま、お察しの通り、風呂敷を広げ過ぎました。
ごめんね(๑˃̵ᴗ˂̵)
はい、すみません。めっちゃまとまってませんでした。
今回の話も必要だったんですが、僕の力不足です。文章力ぅ...
ゼットンの話は次回ということにします。
なんとか、次回でまとめます。
ほんとまとめるんでお願いします。
では
さようなら